OUTBACKで生まれたちょっといいお話集

必ずお誕生日などのお祝い事がある時に利用しているとおっしゃっていました。

海老名

OUTBACKER | Raikiさん
2024 Vol.10 Episode15

 この話はつい最近の出来事です。私がテーブルを担当していた席に、その日の予約があり、時間になるとお客様がご来店しました。お客様の構成はお父さま、お母さま、おばあさま、おじいさまでした。名前を忘れてしまったのがとても悔しいのですが、そのお客様の特徴などははっきり覚えています。とてもフレンドリーで明るく、笑顔で必ず目を見て話してくださいます。そのお客様が海老名店にご来店される時は、必ずお誕生日などのお祝い事がある時に利用しているとおっしゃっていました。何か特別な思いがアウトバックにあるのかな?と思い、お客様に尋ねました。私が、「もし差し支えなければ、なのですが、何か特別な思い出など当店にあるんですか〜??」とフランクな感じでお聞きしました。おじいさまが「そうなんです。ここのお店はオーストラリアをモチーフにしたお店でしょ?私ね、オーストラリアで育ったんですよ。今はもう退職して日本帰ってきて、こっちに住んでるんだけど、何か特別なイベントがあるときは、オーストラリアの雰囲気を楽しみたいからここに来るんだ。あとここで働いてる子たちが、みんな明るくてフレンドリーな雰囲気が私大好きなんですよ。働いている子たちの笑顔とホスピタリティには毎回感動して、何度来ても毎回違う楽しさがあるんです!」とおっしゃってくれました。そのような会話を交わしながら、お誕生日のお祝いをテーブルに出し、写真を撮ってお渡ししました。そうしたら、お客様が「一緒に写真入ってくれないか?」と言ってくださいました。他のサーバーを呼んで最後に一緒に写真に入り、最後にお客様から次のお言葉を頂きました。「君の接客は、前に担当してくれた子とはまた違う雰囲気で、そのコミュニケーションの高さはたくさんの人を笑顔にする力を持っているね。また来た時には、君にテーブル担当をしてもらいたいよ。」とおっしゃっていただきました。そのお言葉を頂いて、私は自分の接客に自信を持てるようになりました。
 これまで私は、自分の接客に自信がなく、笑顔を無理やり作っているつもりでも、店長のミットさんに、「来輝!笑顔!笑顔!顔死んでる!」といつも言われていました。ですがこの日を境に、“何か”が自分の中で変わり、働いている時に、これまでは目の前のことで精一杯だったのが、今は周りを見る余裕ができて、営業に欠かせない準備を前もって行うことができたり、何か不足しているときは補充したりと、プラスαの仕事に目を向けることができるようになりました。当たり前のことでも仲間と共有したり、先輩も後輩も関係なく声を自ら発信して、より良い営業するための準備を毎日コツコツ継続した結果、先日“The outbacker of the month(月間最優秀アルバイト従業員)”に選出していただきました。海老名店に入って6ヶ月ほどが経ち、形として賞を頂けたことをとても嬉しく思っております。今後も少しずつ成長していき、一人でも多くのお客様に、またアウトバックに行きたい!と思ってもらえるように、“今日の凄く良くやった”を“明日の普通”にできるよう努めていきたいと思います。