OUTBACKで生まれたちょっといいお話集

お誕生日ディナーで感動したメッセージとは?!

品川高輪

OUTBACKER | UIKAさん
2024 Vol.10 Episode1

以前、高輪店のマネージャーのMUGIさんにこんなことを言われました。
「あそこのテーブル、プレゼント渡してるのが目に入ったから、『今日何かのお祝いなんですか?』って聞いてみたんだよね。そしたら『誕生日なんですー』って言ってたから、後でサービスのデザートを出してあげたら?」と。私はそのヒントを聞いて、サプライズでサービスのデザートを出してお祝いしたことがありました。もちろんその時のお客様はとっても喜んでいたし、私も喜んでくれて嬉しかったです。けど、お祝いのアイスを出した時にお客さんに「何で分かったんですか?」って聞かれて、「実はさっきお誕生日ということを他のスタッフから聞いて」と答え、なんか少しモヤモヤしました。そして今度はUIKAが自分で気づいて出してあげて喜んでくれたらその方が嬉しいな!と思いました。「誕生日の予約があるから」と言われたからではなく、お客様がプレゼントを渡しているのを見掛けたり、担当をしている間に会話が聞こえてきて、というような、こっちから気が付いてお祝いしたいから、喜んでくれたら嬉しいから、と思うからする、そんなかっこいい接客ができるサーバーになりたいと思うようになりました。
 そんな時に出会ったのが永作さん一家です。そのご家族を担当したのはちょうどゴールデンウィーク中の5月2日のディナーでした。その日の担当エリアは私の大好きなノンスモというエリア!そして今日から6連勤!頑張るぞ!という気持ちでした。少し忙しくなってきた19時過ぎ頃に、「ういちゃん!#59に2+2名様!」という配席係の声が聞こえてきました。予約メモには“お祝い”との記載はなく、予約カードも白で普通の予約という意味だったので、いつも通りに、「ご予約ありがとうございます。テーブル担当のUIKAです」と挨拶をしに行きました。
 初めから感じの良いお客様で、5歳と3歳くらいの可愛い姉妹2人と、気さくなママ(みきさん)、優しそうなパパ(ゆうきさん)の4人家族でした。「もしよければお先にお飲み物やキッズメニューをお伺いします!」と最初にいくつかオーダーをもらって、その後もその日の限定メニューをお勧めして、オーダーを受けていくうちに、少しずつお話しをして、段々と打ち解けていきました。
 しばらくして、食べ終わったステーキのお皿を下げながら、私が「お腹はいっぱいになりました?」とお伺いすると、お母さまに「はい!美味しかったです!」と言っていただけて、私が「もしよかったらデザートも美味しいのでぜひ食べてみてください!アウトバックのデザートは大っきいので、シェアするのがお勧めです」とお伝えすると、食後にチョコレートサンダーを注文してくださいました。テーブルに持って行くと「わー大っきいね!」とその大きさにびっくりしながらも嬉しそうにお母さまが言ってくれました。チョコレートサンダーを出してしばらくした後に、お料理やオーストリア留学時代など、色々なお話をお伺いしていたら、その会話の中で、「明日ママの誕生日なの」とお姉ちゃんが言いました。「アハハ、いいから、いいから!(笑)」と、少し恥ずかしそうにお母さまは言われました。この言葉を聞いた私は、これはぜひお祝いしたい!喜んでもらえるチャンス!すぐにサプライズでサービスのデザートを出そう!と頭に浮かびました。その時はバレないように、お姉ちゃんに「そーなんだ!!教えてくれてありがとう」と、お母さんに「おめでとうございます!」と言い一旦その場を離れました。
 その後すぐにオーダー画面の前に行き、デザートを打ち、そして、「HAPPY BIRTHDAY!!お誕生日おめでとうございます!」と、ろうそくを2本立てたラズベリーソースアイスを、永作さん一家のテーブルに持って行きました。最初は自分たちが祝われていることに気付かなかったようで、キョトンとしていたので、続けて私が、「さっきお誕生日って聞いたのでぜひ!お祝いしたいな!と思って。」と言うと、お母さまが「えぇー!!!いいんですか!」、「びっくりした〜!」、「お父さん頼んでくれたの!?」とお父さまに聞くと、お父さまは「いや、俺じゃないよ!(笑)」というので、お母さまが、「え、本当にいいんですか?」と聞かれたので、「もちろんです!もし食べきれなかった残しちゃっても大丈夫です!」とお伝えしました。「さっきチョコレートサンダーを食べてたからお腹いっぱいかなーって思ったんですけど、せっかくお誕生日って聞いたので、何かお祝いしたいなと思って、アウトバックからのプレゼントです!」と言うと、「嬉しい!!!ありがとうございます!」と言いとって、お母さまとお父さまが、とっても喜んでくださいました。そして嬉しそうに笑ったお姉ちゃんたちの顔が目に入ってきました。
 そんな素敵なご家族4人とアイスの写真を撮って、写真台紙の端に手描きのイラスト、お名前、日付、そして台紙の中面にはボールペンでみきさん(お母さん)へのメッセージを書いてプレゼントしました。写真を渡すと、「本当に何から何までありがとうございます!素敵な誕生日になりました。」と言ってくださり、私も「こちらこそ一緒にお祝いできてよかったです。ちょうど私も5月9日が誕生日で、近かかったので親近感湧いちゃいました。」などとお話ししながら、楽しくて幸せな時間を過ごさせてもらいました。その後、席を離れる前にお姉ちゃんが「今日の夜からサプライズでホテル泊まるんだ〜。」とこっそり教えてくれました。明日が本当の誕生日当日とのことだったので、思い出に残る前祝いになってくれたら嬉しいです。
 帰る時にはお見送りしたいと思っていたのですが、気づいたら帰ってしまっていたので、最後に会いたかったなと~、思いながら机に残ったお皿を片付け始めました。全て綺麗にまとめてくれていたお皿やカトラリーを片付け用のボックスに入れ、最後にゴミやナプキンを入れようとしたその時、初めはナプキンが折り畳んであって気が付かなかったのですが、一瞬、紙がフワッとなって、中に黒い文字がチラッと見えました。「なんかある?」と思いそのナプキンを開くと、なんと手書きでメッセージを残してくれていました!!さらに後日、ちょうど実施していたお客様アンケートのコメント欄に、名前の記載はないので確実に誰が書いたかは分からないけれど、内容からきっと永作さん一家だ!と思うコメントを見つけました。感謝のメッセージを書いてくれていたので、このお手紙とコメントがとっても嬉しくて、感動したのを今でも忘れられません。あの時お礼を言えなかったので、今度お店に来てくれた時に伝えられるように、永作さん一家の情報を顧客メモに残してあります。私はもう少しで卒業なので、それまでにもう一度会って伝えられたらいいなと思っています。これが私の思っていた理想を体現できた感動体験です。

実際のお客様アンケートのコメント
----------------------------
May 03 2023 04:14 PM
テーブル担当のUIKAさんのサービスが素晴らしく、娘が「ママの誕生日」と言ったために、スペシャルデザートやお写真にメッセージ、1年後に届くBIRTHDAYカードまでご用意してくださいました。申し訳ない程のサービスでした。私自身オーストラリアへの留学経験からとても愛豪家ですので、あの時の香りだー!あの時の雰囲気だー!と、とても良い時間を過ごせました。家族をはじめ、UIKAさんのおかげでとても記念に残る1日となりました。ありがとうございました。
-------------------------
May 03 2023 04:04 PM
テーブル担当の女性スタッフの方(UIKAさん)がとても親身に接客してくださりとても気持ち良く過ごせました。子供が、ママが明日誕生日なんだよと話すとデザートのプレゼントと写真まで頂き感無量です。本当に嬉しく忘れられない時間となりました。-------------------------

alt
キャプション